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2005年11月02日

システムとは寿司だ

こんにちは、毎週水曜日「システムとは何だ!」ブログ担当のズクダス佐藤です。

東証のシステムダウンのことについてもコメントしたいのですが、原因の究明や賠償の行方がはっきりしていないので、もう少ししたら システムと障害 というお題で書くことにします。今回は、「システムとは寿司だ!」です。

その前に、反響が少なかったのでものすごく不安なのですが、デジカメ一眼レフデビュー第二ラウンドをアップしておきます。(コメントやトラックバックがなくても、投資した分は活用して回収するぞ! ゴキューッパ)

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では、本題の「システムとは寿司だ」に戻ります。

寿司は江戸前

寿司は好きです。学生時代を関西ですごしたのですが、「寿司と落語はやっぱり江戸前だなあ」とつぶやいて、東京出身者に「やっぱりそうだよな」と強く同意されたことを思い出します。バッテラもいいんですが、やっぱり江戸前のにぎりのほうが・・・。

加藤先生の地元清水のマグロを食べに三保の松原までキャンプに行きました。築地の場内の行列のできる寿司屋は雨の中の2時間待ちでした。アナゴはうまかった!

寿司の恐怖

行列は嫌ですが、寿司屋にはもっと嫌なもの、というよりもっと怖いものがあります。それは・・・

 「時価」です。時価と書かれたネタは怖くて注文できません。

システムと「時価」

実はシステムも時価です。寿司屋の時価は季節や天候によって価格が変わる という意味での時価ですが、システムは時間がそのまま価格になる という時価です。まさに タイム イズ マネー です。

価格決定の原則

価格を決定する要素として、原価・需要・競争の3つがあります。最低価格は原価で(=赤字にならない限度額)、最高価格は需要で(=消費者が買ってもいいかなと思う限度額)で決まりますが、最終的には競争によって決定されることになります。

システムの価格

パッケージソフトは別としてオリジナル=カスタムメイドのシステムの場合、原価のほとんどは人件費です。人件費は費やした時間によって決定しますから、システムの原価のほとんどは時間で決まるわけです。そして競争によって価格が限りなく最低価格に近づくため、システムの価格は作業した時間で決まるということになります。

人月単価

ソフト業界では開発規模を人月(ニンゲツ)=一人で何ヶ月かかるか?で表すのが通例です。そして、会社ごとに人月単価を決めて時間数に人月単価を掛けて価格を決定します。

プログラマーの人月単価は60万、システムエンジニアは80万、大手ならプログラマで80万、システムエンジニアで120万 という具合です。

人月単価の矛盾

実はこの価格=原価計算には矛盾があります。

優秀な技術者は単価が高い。そうでない技術者は単価が低い。
優秀な技術者は仕事が早い。そうでない技術者は仕事が遅い。

優秀な技術者は単価は高くても時間が少ない。そうでない技術者は単価は安いが時間がかかる。
つまり、この理屈が正しいなら、優秀な技術者でも、そうでない技術者でも、システムの価格=原価にはたいした差はない!ということになってしまいます。

高単価のカラクリ

矛盾はさておいて、技術によって単価の高低が決まるとすれば、大手のソフト会社の方が単価が高い分だけ技術が優秀なのか?というとそうでもありません。大手は下請けに仕事を出すことが多いので、マージンを乗せて単価を決定しないと元が取れないという事情があります。単価は純粋な技術力ではなく、建設業界と同様の多段階的下請けピラミッド構造による中間搾取の分だけ大手の単価が高めになっているというのが現実です。

技術者の引き出しには名刺が一杯

大手の方が優秀な技術がいることも事実です。しかしそんな優秀な技術者があなたのシステムについてくれるという保証はありません。専属で作業してるような話しをしながら、実は外注(協力会社と言い換えることが多くなりました)に作業をさせて、打合せだけには出てくるという優秀な技術者も存在しています。かつては下請けに自社=大手の名刺を作らせて、打合せの席ではあたかも大手の社員であるかのように振舞うという演技力が暗黙のうちに要求された時代がありました。システム開発をやっていると、自分の名前で会社名だけが違う名刺が引き出しの中に溜まったものです。今でもそんな風習は残っているのでしょうか?

中身で勝負

システムは単純労働ではなく知的労働の結果として生み出されるものです。汎用機全盛時代の帳票作成バッチ処理システムならいざ知らず、これだけ多様化したシステムの価格を時間や人の量り売りで決めるのは、いい加減にやめにして欲しいものです。(仮に時間で決めるのなら、実際にかかった分で精算する仕組みがないと不公平でしょう。)

システムがもたらす効果・メリットによって価格が決まるようになれば、大手中小に係らず、提案書=中身で勝負できるのですが・・・・

投稿者 itleader1 : 2005年11月02日 12:25

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