« デジタル一眼レフカメラを使おう | メイン | かめきちvs藤商 »

2005年09月21日

毎週水曜日「システムとは何だ!」ブログ

こんにちは、毎週水曜日「システムとは何だ!」ブログ担当のズクダス佐藤です。

町家の話しはほどほどにして、今回はなぜ 「一生に家を3回建てないと満足した理想の家は出来ない」 と言われるのか? について考えてみます。

家もシステムも、プロに対してプロ以外のひと(=素人)が要求を出してモノを作り上げるという点が共通しています。こんな家に住みたい とか こんな家を建てたい と素人が考え、それを要求としてプロに伝え、プロの技術で要求を実現したものが家になります。

素人は自分の頭の中で出来上がった我が家をイメージします。さらには、その我が家で暮らす家族との生活もイメージします。

一方、プロある大工は設計図に従って家を造ります。大工にとって実現すべきは、施主の頭の中のイメージではなく、目の前にある図面です。

そして、素人と大工をつなぐのが設計者です。設計者は素人のイメージを図面という専門用語の象徴に変換するもう一人のプロです。

素人なりに考えたイメージが設計図に反映されていないと、出来上がった家は満足できるものにはならないでしょう。

しかし、いかにプロの設計者でも、素人のイメージが文字通りイメージのままであっては設計図は書けません(多分?)。無理に書いたとしても、結果として満足できる家はできないでしょう。イメージは具体的な要求という形をとる必要があります。イメージを要求としてまとめ、設計者に伝える作業が必要になります。

「一生に家を3回建てないと満足した理想の家は出来ない」理由は、この要求に問題があるのではないでしょうか?

・要求をキチンと伝えていない
・設計者に要求が理解されていない、あるいは誤って理解された
・要求自体に問題がある、要求がバラバラだ
・要求が変化してしまった

もちろん、最初から要求に応える気がない設計者とか、要求を理解する力のない設計者などというケースがあるかもしれませんが、これは悪質業者による欠陥住宅でしょう。

幸いにして、我が家の場合、少々問題はあっても、欠陥住宅ではありませんでした。でも満足できる理想の家か?といわれると首が曲がってしまいます。

「要求はキチンと伝えた」と思います。できる限り要求は具体化しました。打合せはノートに記録しました。
「要求は理解された」と思います。プレゼンの資料も納得できるものでしたし、図面もチェックしました。図面を元に模型も作ってみました。
「要求自体に問題がある」わけではなかったと思います。検討事項はちゃんと家庭内で調整しました。検討しすぎて喧嘩になったことも度々でした。
「要求が変化してしまった」のかも知れません。変化したのは要求ですが、その原因は環境の変化です。10数年前は子供も小学生でした。一人ひとりに勉強部屋が必要でした。運動会でできるくらい広いリビングも必要でした。庭は芝生以外に考えられませんでした。考えてみれば数年の間に子供が家からいなくなることは当然のことでした。という訳で、我が家の場合、家族構成の変化を見通した要求ではなかったために、結果として今の家には満足できなくなったのでした。ローンは30年もあるのに、わずか10年の変化に対応できなかったとは残念なことです。リフォーム業界が賑やかなわけですね。

さて、以上は体験をもとに想像した建築に関する素人とプロの問題でしたが、システムではどうでしょう。
実は形が見えない分、家よりもシステムの方が問題が複雑です。同じイメージでも、家は目に見え、絵に描けるイメージですが、システムの場合は絵にも描けない難しさがあります。工法による制約も家以上ではないかと思います。トップの要求と現場の要求が食い違っていることなどは日常茶飯事です。また、要求を文書にまとめて提示してもらった経験は数えるほどしたありません。一週間前に言っていたことと反対の話しが突然出てきても何の不思議もありません。

愚痴はもうやめましょう。
最後に、「絶対に満足できるシステムなんかできるわけがない」 という条件を挙げておきます。

・要求を文書で伝えていない
・設計者に要求が理解されたかどうかチェックしていない
・要求自体に問題がある、要求が社内でまとめられていない
・要求が変化してしまった、変化を予測していない

満足できるシステムが欲しいのなら、要求は社内で取りまとめ、文書化して、提示するべきでしょう。


IT用語辞典 e-Words によると、「これまで情報システム業界では、口約束やあいまいな発注による開発現場の混乱や紛争の発生、納期の遅れやシステム障害などに悩まされてきた。事前にRFPを通じて調達条件や契約内容を明らかにしておくことで、こうした混乱を未然に防ぐことの重要性が注目されつつある。」 そうです。
IT用語辞典 e-Words RFPの説明へ

投稿者 itleader1 : 2005年09月21日 18:23

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.zukudas-m.com/mt/mt-tb.cgi/37

コメント

コメントしてください




保存しますか?